1級電気工事施工管理技士 過去問
令和4年度(2022年)
問59 (午後 イ 問59)

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問題

1級電気工事施工管理技士試験 令和4年度(2022年) 問59(午後 イ 問59) (訂正依頼・報告はこちら)

法令に基づく申請書等に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 重量機器搬入のため道路上でラフタークレーンを使用するので、道路交通法に基づく「道路使用許可申請書」を道路管理者に提出した。
  • 延面積1500m2の事務所ビルの新築工事において、消防法に基づく「消防用設備等設置届出書」を工事が完了した日から4日後に提出した。
  • 重油を貯蔵する地下タンクの容量が5000Lであったので、消防法に基づく「危険物貯蔵所設置許可申請書」を提出した。
  • 工事用仮設電源として、内燃力を原動力とする出力20kWの移動用発電設備を使用するので、電気事業法に基づく「主任技術者選任届出書」を所轄の産業保安監督部長に提出した。
  • 受電電圧6kVの需要設備を設置するので、電気事業法に基づく「保安規程届出書」を所轄の産業保安監督部長に提出した。

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この過去問の解説 (3件)

01

法令に基づく申請書等に関する問題です。

主に、電気事業法や消防法が対象になります。

公道上で工事する場合は、道路交通法が対象になります。

選択肢1. 重量機器搬入のため道路上でラフタークレーンを使用するので、道路交通法に基づく「道路使用許可申請書」を道路管理者に提出した。

✕ 誤りです。

 

公道上で、道路を一時的に占有して工事をする場合は、着工前に「道路使用許可申請書」を所轄警察署に提出します。

「道路管理者」が誤りです。

また、公道内に恒久的に構造物を設置する場合は、「道路占用許可」を道路管理者に申請します。

選択肢2. 延面積1500m2の事務所ビルの新築工事において、消防法に基づく「消防用設備等設置届出書」を工事が完了した日から4日後に提出した。

〇 正しいです。

 

事務所ビルの場合、1000m3以上で消防用設備の設置が義務付けられています。

選択肢3. 重油を貯蔵する地下タンクの容量が5000Lであったので、消防法に基づく「危険物貯蔵所設置許可申請書」を提出した。

〇 正しいです。

 

重油の危険物指定数量は2000Lなので、これを超過すると「危険物貯蔵所設置許可申請書」を提出する必要があります。

 

選択肢4. 工事用仮設電源として、内燃力を原動力とする出力20kWの移動用発電設備を使用するので、電気事業法に基づく「主任技術者選任届出書」を所轄の産業保安監督部長に提出した。

〇 正しいです。

 

内燃力を原動力とする出力20kWの移動用発電設備は、自家用電気設備に該当するので、「主任技術者選任届出書」が必要です。

 

選択肢5. 受電電圧6kVの需要設備を設置するので、電気事業法に基づく「保安規程届出書」を所轄の産業保安監督部長に提出した。

〇 正しいです。

 

受電電圧6kVの需要設備は自家用電気設備に該当するので、「保安規程届出書」が必要です。

まとめ

消防用設備の設置要件や、危険物の指定数量は、主なものを暗記しておく必要があります。

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02

建設工事を行うに当たっては、法規制に関わる工事が発生します。

官庁などへの届け出・承認申請書類は、期限や届出部署も決まっているため、総合施工計画書で届出・申請書類一覧表で管理されます。

 

法令に基づく申請書等に関する問題です。

選択肢1. 重量機器搬入のため道路上でラフタークレーンを使用するので、道路交通法に基づく「道路使用許可申請書」を道路管理者に提出した。

× 誤りです。

 

「道路使用許可申請書」は、着工前に、所轄警察署長に申請書を提出します。

道路管理者に出す申請書は、「道路占用許可申請書」です。

選択肢2. 延面積1500m2の事務所ビルの新築工事において、消防法に基づく「消防用設備等設置届出書」を工事が完了した日から4日後に提出した。

〇 正しいです。

 

事務所ビルの設置者は、「消防用設備等設置届出書」を設置完了後4日以内に、消防長または消防署長に届け出ます。

選択肢3. 重油を貯蔵する地下タンクの容量が5000Lであったので、消防法に基づく「危険物貯蔵所設置許可申請書」を提出した。

〇 正しいです。

 

重油5000Lを貯蔵する地下タンクは、貯蔵所となるため、申請して許可を受ける必要があります。許可を受けるための申請は、「危険物貯蔵所設置許可申請書」を、着工前に市町村長か都道県知事に申請します。

選択肢4. 工事用仮設電源として、内燃力を原動力とする出力20kWの移動用発電設備を使用するので、電気事業法に基づく「主任技術者選任届出書」を所轄の産業保安監督部長に提出した。

〇 正しいです。

 

出力20kWの移動用発電設備は、自家用電気工作物に係る保安規制の対象となり、電気主任技術者の選任と届出が必要で、「主任技術者選任届出書」を所轄の産業保安監督部長に提出します。

選択肢5. 受電電圧6kVの需要設備を設置するので、電気事業法に基づく「保安規程届出書」を所轄の産業保安監督部長に提出した。

〇 正しいです。

 

電力会社等から600 Vを超える電圧で受電し、需要設備を設置するため、受電のための電線路以外に構外にわたる電線路を有する電気設備となり、保安規程の制定、届出が必要です。自家用電気工作物となり、「保安規程届出書」を使用開始前に、所轄産業保安監督部長に届け出します。

まとめ

<参考>

選択肢1で、大型重量機器を搬入するためにラフタークレーンを使用するのであれば、片側通行で済むため「道路使用許可申請書」の申請を行います。

しかし、搬入機器によっては大型クレーンを道路に数日据付け、機器の搬入などもあって道路を占有する場合もあるため、申請方法が異なります。

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03

建設工事・電気設備に関する法令問題です。

 

関係する法令と、届け出の種類・書類の提出先といった、

 実務に必要な理解を問う問題です。

選択肢1. 重量機器搬入のため道路上でラフタークレーンを使用するので、道路交通法に基づく「道路使用許可申請書」を道路管理者に提出した。

不適当であり、これが正解です。

 

問題文にある「道路使用許可」の申請書は、

 【道路交通法】に基づき、所轄警察署長に提出すべきものです。

 

道路管理者(国・都道府県・市町村)に申請するのは、

 【道路法】に基づく、「道路占用許可」です。

 

一時的な道路の使用許可が、道路使用許可で警察署に提出し

 継続的な道路の占有許可が、道路占有許可で道路管理者に提出します。

選択肢2. 延面積1500m2の事務所ビルの新築工事において、消防法に基づく「消防用設備等設置届出書」を工事が完了した日から4日後に提出した。

適当な記述です。

 

消防用設備等設置届出書の提出は、消防法により、

 「工事完了後、遅滞なく提出する」よう定められており、

 4日後の提出は、一般に「遅滞なく」であるといえます。

選択肢3. 重油を貯蔵する地下タンクの容量が5000Lであったので、消防法に基づく「危険物貯蔵所設置許可申請書」を提出した。

適当な記述です。

 

重油は、消防法上の危険物(第4類)であり、指定数量は2000Lです。

 

設置されり地下タンクの容量が指定数量を超えるため、
 記述にあるように、危険物貯蔵所設置許可が必要です。

選択肢4. 工事用仮設電源として、内燃力を原動力とする出力20kWの移動用発電設備を使用するので、電気事業法に基づく「主任技術者選任届出書」を所轄の産業保安監督部長に提出した。

適当な記述です。

 

出力10kw以上の発電機は、電気事業法上「発電所」として扱われるため、

 主任技術者を選任し、保安規定を定めて、

 産業保安監督部部長宛に届出なければなりません。

選択肢5. 受電電圧6kVの需要設備を設置するので、電気事業法に基づく「保安規程届出書」を所轄の産業保安監督部長に提出した。

適当な記述です。

 

受電電圧6kVの需要設備は自家用電気工作物に該当するため、

 保安規程を定めて届出しなければなりません。

まとめ

1級施工管理技士試験では、法令の条文までの記憶は求められませんが、

 届出の必要有無や、届出先などの基本的な情報の理解を試されます。

 

この設問にあるような「占有許可」と「使用許可」のような似ているものの、

 異なる用語を日頃から正確に使用するように心がけ、

 届出の必要を左右する容量(発電機の出力10KW以上等)を意識すると

 試験合格だけでなく、その後の業務の助けになります。

 

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