1級電気工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)
問11 (午前 ロ 問5)

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問題

1級電気工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年) 問11(午前 ロ 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

一般事務室にて使用するLED照明の特徴に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 点滅を頻繁に繰り返すと、寿命が短くなる。
  • 調光により減光しても、効率がほとんど変わらない。
  • 紫外線が少ないため、虫を寄せつけにくい。
  • 水銀を使用しておらず、環境にやさしい。

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この過去問の解説 (1件)

01

 LED照明は、白熱電球や蛍光灯よりも優れた点が多数あるため急速に置き換えが進んでいます。


従来の照明器具よりも優れている点には、

 省エネルギー・長寿命で電気代や交換の手間が削減できること

 即時に点灯し衝撃に強いこと

 熱や紫外線をほとんど出さないことから虫が寄り付きにくく、

 紫外線による美品へのダメージが少ないことなどがあります。

選択肢1. 点滅を頻繁に繰り返すと、寿命が短くなる。

 不適当な説明です。

 

 白熱電球や蛍光管は頻繁な点滅を繰り返すとフィラメントや点灯管の劣化が進む他、

蛍光管自体も劣化し寿命が短くなります。

 

 これに対してLED照明は、頻繁な点滅による劣化は、ごく小さなものとされています。

選択肢2. 調光により減光しても、効率がほとんど変わらない。

 適切な説明です。

 

 LEDは元々電気エネルギーを可視光線に変換する効率が、

白熱電球や蛍光灯よりも高いとされていますが、

調光機能により減光する場合も余分な電力を消費しないため効率がほとんど変化しません。

 

 白熱電球の調光装置の中には、器具に加わる電圧を抵抗回路によって分圧するものがあり、

こうした調光では減光する分のエネルギーを無駄に消費することになっています。

選択肢3. 紫外線が少ないため、虫を寄せつけにくい。

 適切な説明です。

 

 すでに述べているように、LED照明は熱や紫外線をほとんど出さず虫を寄せ付けにくい特長があります。

 

照明に使用される一般的な白色LEDは、LEDチップから発生する青い光を蛍光体で変換して疑似的に白色光を作っています。

 こうした構造ゆえに、虫を寄せ付ける不要な紫外線波長がほとんど放射されません。

選択肢4. 水銀を使用しておらず、環境にやさしい。

 適切な説明です。

 

 蛍光管には、発光を促すためにごく微量の水銀が含まれているため廃棄する際に適切な処理が求められます。

 

 LED照明は、発光を促すための水銀を必要としないので、環境負荷の少ない製品となっています。

まとめ

 身近な場所でも普及が進んでいるLED照明ですので、その特長を、

「なぜ普及しているのか」といった理由を掘り下げることで理解を深めておきましょう。

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