1級電気工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)
問41 (午前 ハ 問29)

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問題

1級電気工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年) 問41(午前 ハ 問29) (訂正依頼・報告はこちら)

直流電気鉄道のき電回路における、電圧降下の軽減対策に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 変電所間にき電区分所を設ける。
  • き電線を太くする又は条数を多くする。
  • 上下線一括き電方式を採用する。
  • 12パルス整流器を採用する。

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この過去問の解説 (2件)

01

鉄道の電気回路は、長距離の電路となりやすく、
 そのために距離に比例する電気抵抗が大きくなりがちです。

 

結果として、電圧降下が大きくなるため、軽減対策が必要となります。

選択肢1. 変電所間にき電区分所を設ける。

適当な記述です。

 

き電区分所で隣り合う変電所からのき電線を連結(並列接続)することで、

 回路全体の抵抗を減らすことができます。

 

抵抗が減れば、その分電圧降下も抑えられます。

選択肢2. き電線を太くする又は条数を多くする。

適当な記述です。

 

電線の抵抗は断面積に反比例するため、

 き電線を太くする又は条数を多くすれば、抵抗値を下げ

 電圧降下を抑えることができます。

選択肢3. 上下線一括き電方式を採用する。

適当な記述です。

 

通常は「上り線」と「下り線」で独立している き電線を、接続して並列に使う

 上下線一括き電方式により、電線の条数を増やすのと同等の効果が得られ

 電圧降下を軽減できます。

選択肢4. 12パルス整流器を採用する。

不適当な記述です。

 

12パルス整流器は、交流を直流に変換する際に発生する「高調波」を抑制する装置です。

 

波形をきれいに整える効果はありますが、

 回路の抵抗値を下げるわけではなく、電圧降下の対策とはなりません。

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02

直流電気鉄道のき電回路の、電圧降下軽減対策に関する問題です。

 

直流電気鉄道のき電回路の構成は、直流変電所からの電源をトランスで受け、整流器を通して、レール(帰線)と、き車線と並列に設けられたトロリ線に接続され、電車はトロリ線から電源供給を受けて走行します。

直流変電所は、条件によりいくつかが併設されます。

選択肢1. 変電所間にき電区分所を設ける。

問題の内容通りです

 

複線区間ではき電区分所を設け、上下線のき電線を均圧化して並列に送電します。

電圧降下に対しては、き電線の増設・き電区分所や変電所の新設を行います。

これによりき電距離を短くなり、電圧降下の大きい区間では有効です。

選択肢2. き電線を太くする又は条数を多くする。

問題の内容通りです

 

き電線の必要断面積は、変電所の間隔・電車出力・線路条件などから電圧降下を考慮して、決定します。

き電線や補助帰線を増設して、線路抵抗低減もで電圧降下対策になります。

選択肢3. 上下線一括き電方式を採用する。

問題の内容通りです

 

複数区間で、変電所の同一き電用遮断器から上下線を一括送電する「上下線一括き電方式」の採用によって、き電区間全体のき電回路抵抗を小さくして、電圧降下対策とします。

この方式は、経済性に有利で、回生電力利用効率向上が図られます。

選択肢4. 12パルス整流器を採用する。

12パルス整流器は、高調波抑制対策として採用する

 

電車の直流電源は、変圧器で電圧を下げ、シリコン整流器で直流に変換し、き電します。

シリコン整流器には、高調波抑制対策として、12パルス(12相)方式が使われ、高調波を低減します。

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