1級電気工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)
問69 (午後 ハ 問2)
問題文
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問題
1級電気工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年) 問69(午後 ハ 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
- A種接地工事の接地極として、大地との間の電気抵抗値が10Ωの建物の鉄骨を使用した。
- 容量500kV・Aの変圧器一次側の開閉装置に、高圧交流負荷開閉器(LBS)を使用した。
- 対面する配電盤の点検面相互間の保有距離を1.2mとした。
- 高圧母線には、38mm2の高圧機器内配線用電線(KIP)を使用した。
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この過去問の解説 (2件)
01
「高圧受電設備規程」上の、受電室における高圧受電設備の施工に関する問題です。
誤
A種接地工事の接地極として、大地との間の電気抵抗値が2Ωの建物の鉄骨を使用した。
「電技解釈第17条(接地工事の種類及び施設方法)」
接地極を設ける場合
【 A種接地工事は、次によります。
1) 接地抵抗値は、10Ω以下とします。
2) 接地線は、故障時に流れる電流を安全に通じさせられるもの、引張強さ1.04 kN以上で腐食しにくい金属線か直径2.6 mm以上の軟銅線とします。
3) 接地極を次により施設します。
イ 接地極は、地下75 cm以上の深さに埋設します。
ロ 接地極を鉄柱・他の金属体に近接して施設ときは、次のいずれかによります。
(イ) 接地極を鉄柱や他の金属体底面から、30 cm以上の深さに埋設します。
(ロ) 接地極を地中で、金属体から1 m以上離して埋設します。 】
接地極を建物の鉄骨を利用する場合
「電技解釈第18条(工作物の金属体を利用した接地工事)」
【 第2項:大地との間の電気抵抗値が2Ω以下の値を保つ建物の鉄骨・他の金属体は、次の接地工事の接地極に使用できます。
1) 非接地式高圧電路に施設する機械器具等に施すA種接地工事 】
・問題文の「10Ω」を焦点とするなら、接地極を設ける場合、を適用します。
・問題文の接地極を「建物の鉄骨に」を焦点とするなら、接地極を建物の鉄骨を利用する場合、を適用します。なお、この場合は、鉄骨に関し、いろいろな条件を満たす必要があります。(解説では省略します)
正
問題の内容通りです。
変圧器の一次側には、下表のように、開閉装置を設けます。
機器種別
変圧器容量
高圧交流負荷
開閉器(LBS)
高圧カット
アウト(PC)
CBは、異常状態や短絡状態でも電路の開閉ができる装置です。
LBSは、負荷電流の開閉、回路の切換えなどに使用され、短絡電流の遮断はできません。
PCは、限流ヒューズと組み合わせ使用する機器、ヒューズ無しで素通しで使用する暖炉用があります。
正
問題の内容通りです。
受電設備に使用する配電盤の最小保有距離
部位別
機器別
前面または
操作面 [m]
背面または
点検面 [m]
列相互間(点検
を行う面) [m]
その他の面
[m]
正
問題の内容通りです。
高圧配線の使用電線は、高圧機器内配線電線(KIPまたはKIC)とします。
・CB形の高圧用絶縁電線は、導体の公称断面積 38 mm2以上を使用します。
CB形は、主遮断装置として高圧交流遮断器(CB)を用いる 4,000 kV・A以下のものです。
・PF・S形の高圧用絶縁電線は、導体の公称断面積 14 mm2以上を使用します。
PF・S形は、主遮断装置に高圧限流ヒューズ(PF)と高圧交流負荷開閉器(LBS)とを組み合わせて用いる受電設備容量 300 kV・A以下のものです。
ここで、高圧受電設備は、公称電圧 6.6 kV、周波数50Hzまたは60Hz、系統短絡電流 12.5 kA以下の回路に用い、受電設備容量 4,000 kVA以下です。
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02
「高圧受電設備規程」からの出題で受電室(キュービクル)の施工に関する問題で誤った記述を選択する形となります。
各選択肢を見ていきましょう。
A種接地工事の接地極の抵抗値は10Ω以下となります。ただし建物の鉄骨を接地極として使用する場合は10Ω以下ではなく、2Ω以下と規定されています。受電室の高圧用のA種接地工事としては10Ω以下としてクリアできますが、建物の鉄骨用接地抵抗としては不適切です。よってこちらは誤りです。
変圧器一次側の開閉装置として変圧器容量300kV・A超過の場合は高圧交流負荷開閉器(LBS)を使用することが出来ます。(300kV・A以下でも使用可能です)よってこちらは正しいです。
受電室において高圧配電盤と低圧配電盤が対面する場合、点検面相互間の保有距離は1.2m以上と規定されています。よってこちらは正しいです。
高圧母線には通常、銅帯(ブスバー)や銅パイプなどが用いられますが電線を用いる場合は38mm2以上の高圧機器内配線用電線(KIP)となっていますのでこちらは正しいです。
今回の問題は少しひっかけ要素を含んだ問題と言えますが、接地抵抗に関する問題は必ず出題されていますので繰り返しの学習をおすすめいたします。
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