1級電気工事施工管理技士 過去問
令和8年度(2026年)
問42 (電気設備 問30)

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問題

1級電気工事施工管理技士試験 令和8年度(2026年) 問42(電気設備 問30) (訂正依頼・報告はこちら)

電気鉄道の交流電化区間に用いられている軌道回路として、最も不適当なものはどれか。
  • 商用周波数軌道回路
  • 分倍周軌道回路
  • 83/100Hz軌道回路
  • AF軌道回路

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、交流電化区間の軌道回路に関する記述の正誤を問うものです。

 

軌道回路:レールに電流を流し、列車の車軸による短絡を検知することで列車の在線を検知するシステムです。

交流電化区間では架線の商用周波数電流がレールに漏れ込むため、それと干渉しない周波数を使う必要があります。

選択肢をひとつずつ確認していきましょう。

選択肢1. 商用周波数軌道回路

商用周波数(50Hzまたは60Hz)をそのまま軌道回路に使用する方式です。

直流電化区間では問題なく使用できますが、交流電化区間では架線からレールに漏れ込む帰還電流と同じ周波数であるため、受電器が列車による短絡と区別できず誤動作を引き起こします。

 

したがって、これは不適当な記述であり、正解です。

選択肢2. 分倍周軌道回路

商用周波数の整数分の1(分周)または整数倍(倍周)の周波数を使用する方式です。

例えば50Hz区間では25Hzや100Hzなどが用いられます。

商用周波数と異なる周波数を使うため、架線からの漏れ込み電流と区別でき、交流電化区間でも正常に動作します。

 

したがって、これは正しい記述であり、この選択肢は不正解です。

選択肢3. 83/100Hz軌道回路

商用周波数と非整数倍の関係にある周波数を使用する方式です。

架線からの漏れ込み電流と周波数が異なるため、フィルタで干渉を除去でき、交流電化区間での使用に適しています。

在来線の交流電化区間で広く採用されています。

 

したがって、これは正しい記述であり、この選択肢は不正解です。

選択肢4. AF軌道回路

AF(Audio Frequency=可聴周波数)帯の数百〜数kHzの周波数を使用する方式です。

商用周波数(50/60Hz)と大きく離れた周波数帯を使うため、干渉をフィルタで容易に除去できます。

また、デジタル信号を重畳して速度情報を伝送できるため、ATC(自動列車制御装置)との組み合わせにも優れており、交流・直流どちらの電化区間でも使用可能です。

 

したがって、これは正しい記述であり、この選択肢は不正解です。

まとめ

交流電化区間の軌道回路に関する主要なポイントをまとめると、

 

・商用周波数軌道回路:架線漏れ電流と同周波数のため交流区間では使用不可

・分倍周軌道回路:商用周波数と異なる周波数を使うため交流区間でも使用可能

・83/100Hz軌道回路:商用周波数と干渉しない周波数を使用、在来線交流区間で採用

・AF軌道回路:可聴周波数帯を使用、干渉除去が容易でATC伝送にも対応

 

です。

覚えておきましょう。

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