1級電気工事施工管理技士 過去問
令和8年度(2026年)
問52 (関連工学(機械・土木・建築) 問8)

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問題

1級電気工事施工管理技士試験 令和8年度(2026年) 問52(関連工学(機械・土木・建築) 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物の鉄骨鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • コンクリートが鋼製部材の耐火被覆になり、耐火性がよい。
  • 柱・梁の接合部は、鉄骨が交差するためにコンクリートが流れにくい。
  • 鉄骨の継手と鉄筋の継手の位置は同一箇所に集中させ、安全性を高める。
  • 鉄骨の梁貫通部分には、施工性を考慮して鋼管スリーブを取り付ける場合が多い。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、建築物の鉄骨鉄筋コンクリート構造(SRC造)の特徴や施工上の注意点に関する正誤を問うものです。

鉄骨鉄筋コンクリート構造は、鉄骨の骨組みの周囲に鉄筋を配置し、コンクリートを打ち込んで一体化した、強度と耐震性に優れた構造です。

 

選択肢をひとつずつ確認していきましょう。

選択肢1. コンクリートが鋼製部材の耐火被覆になり、耐火性がよい。

鉄(鉄骨)単体では熱に弱く、火災時の高温で強度が急激に低下してしまいます。

しかし、SRC造では周囲を不燃材料かつ断熱性の高いコンクリートで覆うため、コンクリートがそのまま耐火被覆の役割を果たし、非常に優れた耐火性を発揮します。 

 

したがって、これは正しい記述であり、この選択肢は不正解です。

選択肢2. 柱・梁の接合部は、鉄骨が交差するためにコンクリートが流れにくい。

SRC造における柱と梁の接合部(仕口部)は、縦横の鉄骨(H形鋼など)が複雑に交差するうえに、柱の主筋や帯筋、梁の主筋やあばら筋が極めて高密度に密集します。

そのため、打設したコンクリートが隅々まで流れ込みにくく、ジャンカ(充填不良)が発生しやすいという施工上の難点があります。 

 

したがって、これは正しい記述であり、この選択肢は不正解です。

選択肢3. 鉄骨の継手と鉄筋の継手の位置は同一箇所に集中させ、安全性を高める。

構造物の継手(つぎて)部分は、一本の連続した部材に比べて構造的な弱点になりやすい箇所です。

そのため、鉄骨の継手と鉄筋の継手を同じ位置(同じ断面)に集中させてしまうと、その部分の強度が著しく落ちてしまい、建物の安全性が低下します。

弱点が集中しないよう、継手位置は意図的に分散させることが建築の鉄則です。すなわち同一箇所に集中させて安全性を高めるとしている点が誤りです。 

 

したがって、これが最も不適当な記述であり、正解です。

選択肢4. 鉄骨の梁貫通部分には、施工性を考慮して鋼管スリーブを取り付ける場合が多い。

空調機や給排水などの設備配管を梁に通す場合、鉄骨とコンクリートに貫通穴を設ける必要があります。

コンクリート打設前に、あらかじめ鉄骨に穴をあけて鋼管スリーブ(円筒形の筒)を取り付け、溶接等で補強しておくことで、コンクリートが流れ込むのを防ぎつつ配管ルートを確保でき、施工性と構造的な安全性を両立させることができます。 

 

したがって、これは正しい記述であり、この選択肢は不正解です。

まとめ

鉄骨鉄筋コンクリート構造(SRC造)の主要なポイントをまとめると、

 

・耐火性:コンクリートが鉄骨を熱から守るため耐火性がよい。 

・コンクリートの打設:接合部は鉄骨と鉄筋が密集し、コンクリートが流れにくい。 

・継手の位置:弱点の集中による耐力低下を防ぐため、鉄骨と鉄筋の継手位置は「同一箇所に集中させず、ずらす」のが鉄則。 

・梁の貫通部:配管等を通すため、施工性・補強を考慮して鋼管スリーブを設ける場合が多い。

 

です。

覚えておきましょう。

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