1級電気工事施工管理技士 過去問
令和8年度(2026年)
問63 (施工管理法(計画・工程・品質・安全) 問3)

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問題

1級電気工事施工管理技士試験 令和8年度(2026年) 問63(施工管理法(計画・工程・品質・安全) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

建設工事における工程管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • ガントチャート工程表を用いることで、各作業の進行や遅れが明確となり工事を円滑に進めることができる。
  • 作業工程を速くするほど、時間的に無理な作業となり不安全作業のリスクは高くなる。
  • 工程に合わせた資材の発注、搬入を計画し、手配ミスを未然に防げば、作業効率の低下を防止できる。
  • 工事の進捗状況は、定期的に確認し、その結果で早い時期の見直しと対応を行うことが重要である。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、建設工事の工程管理に用いられる工程表の特徴や、安全・品質管理の基本原則に関する正誤を問うものです。

各工程表の種類と横軸が何を表しているかがポイントになります。選択肢をひとつずつ確認していきましょう。

選択肢1. ガントチャート工程表を用いることで、各作業の進行や遅れが明確となり工事を円滑に進めることができる。

施工管理の分野における「ガントチャート工程表」は、縦軸に作業名、横軸に「出来高(進捗率:%)」をとったグラフです。

各作業が「現在何%終わっているか」を把握するのには適していますが、横軸が「時間(カレンダー)」ではないため、「いつ始まり、いつ終わる予定か」という日々の流れが分かりません。

また、各作業間のつながりも不明確なため、ある作業の遅れが全体の工期にどう影響するかが分かりにくく、これ単体で「進行や遅れが明確となり工事を円滑に進めることができる」とするのは不適当です。

 

したがって、これが最も不適当な記述であり、正解です。

選択肢2. 作業工程を速くするほど、時間的に無理な作業となり不安全作業のリスクは高くなる。

工程(スケジュール)を無理に短縮しすぎると、深夜作業や突貫工事、他業者との輻輳(混在作業)が発生しやすくなり、結果として焦りによる事故や不安全行動のリスクが急激に高まります。 

 

したがって、これは正しい記述であり、この選択肢は不正解です。

選択肢3. 工程に合わせた資材の発注、搬入を計画し、手配ミスを未然に防げば、作業効率の低下を防止できる。

現場に資材が届いていなければ作業員が手持ち無沙汰(待ち時間)になってしまい、逆に早く届きすぎても置き場に困り作業の邪魔になります。工程(必要なタイミング)にジャストインタイムで合わせた資材の手配は、作業効率を保つための基本です。 

 

したがって、これは正しい記述であり、この選択肢は不正解です。

選択肢4. 工事の進捗状況は、定期的に確認し、その結果で早い時期の見直しと対応を行うことが重要である。

工程管理では、計画(Plan)に対する実際の進捗(Do)を定期的に確認(Check)し、遅れが生じていれば人員増や工法変更などの対策を早く打つ(Action)という、PDCAサイクルを回すことが極めて重要です。 

 

したがって、これは正しい記述であり、この選択肢は不正解です。

まとめ

主要な工程表の特徴と弱点をまとめると、

 

・ガントチャート:横軸は「進捗率(%)」。今の達成度は分かるが、カレンダー上の日付や作業間のつながりが分からない。 

・バーチャート:横軸は「時間(日付)」。いつやるかは分かるが、作業間のつながり(影響)が分からない。 

・ネットワーク工程表:作業間のつながりとクリティカルパスが明確で、遅れの影響がひと目で分かる。

 

です。

覚えておきましょう。

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