1級電気工事施工管理技士 過去問
令和8年度(2026年)
問68 (電気設備の施工 問1)

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問題

1級電気工事施工管理技士試験 令和8年度(2026年) 問68(電気設備の施工 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

汽力発電設備の発電機工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 発電機は、工場で組み立てて試験運転を行ったのち、固定子と回転子及び付属品に分けて現場に搬入した。
  • 固定子は、蒸気タービン側と共に心出しを行い、固定子脚部が基礎金物に確実に密着し、荷重が均等になるように据え付けた。
  • 回転子は、クレーンで水平に吊るし、固定子側に滑車を付けてけん引用ワイヤでいっきに定位置まで押し込んだ。
  • 回転子を挿入したのち、エンドカバーベアリングや軸密封装置等の付属品を取り付けた。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、汽力発電設備(火力発電所など)における大型発電機の搬入・据付工事の適切な手順に関する正誤を問うものです。

選択肢をひとつずつ確認していきましょう。

選択肢1. 発電機は、工場で組み立てて試験運転を行ったのち、固定子と回転子及び付属品に分けて現場に搬入した。

大型のタービン発電機は非常に大きく重量もあるため、工場で完成状態にして試験を行った後、輸送制限に合わせて固定子(ステータ)、回転子(ロータ)、付属品に分解して現場へ搬入するのが一般的な手順です。 

 

したがって、これは正しい記述であり、この選択肢は不正解です。

選択肢2. 固定子は、蒸気タービン側と共に心出しを行い、固定子脚部が基礎金物に確実に密着し、荷重が均等になるように据え付けた。

固定子はタービンと直結されて高速回転の軸を共有するため、タービン側と精密な「心出し(軸芯を一直線に合わせる作業)」を行う必要があります。

また、巨大な振動を防ぐため、基礎に均等かつ強固に密着させます。 

 

したがって、これは正しい記述であり、この選択肢は不正解です。

選択肢3. 回転子は、クレーンで水平に吊るし、固定子側に滑車を付けてけん引用ワイヤでいっきに定位置まで押し込んだ。

発電機の回転子と固定子の間の隙間(エアギャップ)は数ミリから十数ミリ程度しかなく、非常に狭いです。

そのため、回転子を挿入する際は、固定子のコイルや鉄心を傷つけないよう、隙間を専用のゲージ等で常時監視しながら極めて慎重に、少しずつ引き込まなければなりません。

いっきに押し込むような乱暴な作業は絶対にNGです。 

 

したがって、これが最も不適当な記述であり、正解です。

選択肢4. 回転子を挿入したのち、エンドカバーベアリングや軸密封装置等の付属品を取り付けた。

本体の心臓部である回転子を無事に固定子内へ挿入したあとに、軸を支える軸受(ベアリング)や、水素冷却機等のための軸密封装置(シール装置)などの周辺部品を順番に組み立てていきます。 

 

したがって、これは正しい記述であり、この選択肢は不正解です。

まとめ

汽力発電機の据付工事に関する主要なポイントをまとめると、

 

・搬入:巨大なため工場試験後に分解して搬入する。 

・固定子:タービンとの精密な心出しと、強固な基礎固定が必須。 

・回転子の挿入:エアギャップが極めて狭いため、内部接触に細心の注意を払い「少しずつ慎重に」行う(「いっきに」は絶対NG)。

 

です。

覚えておきましょう。

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