1級電気工事施工管理技士 過去問
令和8年度(2026年)
問73 (電気設備の施工 問6)

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問題

1級電気工事施工管理技士試験 令和8年度(2026年) 問73(電気設備の施工 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

高圧ケーブルの地絡事故を検出するシールド接地工事を示す図として、不適当なものはどれか。
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この過去問の解説 (1件)

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この問題は、高圧ケーブルの地絡事故を検出するZCT(零相変流器)のシールド接地方式について、外部事故による誤動作の防止(大地帰路電流の相殺)と自回路の確実な地絡検出が両立できる正しい結線になっているかを問うものです。

各選択肢の結線方式と特徴を確認していきましょう。

 

選択肢1. 解答選択肢の画像

この結線は、負荷側接地かつ接地線がZCTを貫通する方式です。

特徴として、シールド接地を負荷側(CB側)ですることにより、大地帰路電流による誤作動を減らすことができます。

しかし、高圧ケーブル内で地絡した場合、地絡電流が接地に行く過程でZCT内を往復してしまいます。

これにより地絡を検出できなず、事故の特定に時間を要してしまいます。

 

したがって、地絡事故を検出するシールド接地工事としては最も不適当です。

つまり不適当なものを選択する問題のため、この選択肢が正解です。

選択肢2. 解答選択肢の画像

この結線は、負荷側接地かつ接地線がZCTを貫通しない方式です。

特徴として、通常電源側にG付PASが設置されていない場合に用いられ、ZCTの電源側の地絡事故を検出することができます。

これにより需要家側で電源側事故の発生を確認でき、事故点の判明が容易になります。 

ただし、責任分界点にG付PASがある場合は同時検出となり、主遮断装置が先行動作するとPASの操作電源が消失して不動作になる恐れがあるため注意が必要です。

条件付きではありますが、地絡検出機能自体は有しているため不適当とは言えません。

 

つまりこの選択肢の図は正しいため、不正解です。

選択肢3. 解答選択肢の画像

この結線は、送り出しケーブルの両端接地において、一方の接地をZCTの電源側に設け、ZCTを貫通させて接地する方式です。 

特徴として、両端の接地線を通して流れる迷走電流をZCT内で相殺し、不必要な誤動作を防止することができます。 

さらに、この結線であれば電源側に施設した地絡継電器も正常に動作して自回路の地絡を検出できるため、適切な施工方法です。

 

つまりこの選択肢の図は正しいため、不正解です。

選択肢4. 解答選択肢の画像

この結線は、送り出しケーブルで電源側にシールド接地を設け、ZCTを貫通させて接地する方式です。 

特徴として、大地帰路電流などの外部の迷走電流による誤動作を防ぎつつ、引出しケーブル内で発生した地絡事故の電流を確実に検出することができます。 

保護装置を正常に動作させるための、適切な施工方法です。

 

つまりこの選択肢の図は正しいため、不正解です。

まとめ

ZCTのシールド接地のポイントをまとめると、

 

・電源側でシールド接地をする場合:接地線をZCTに「貫通させる(くぐらせる)」

・負荷側でシールド接地をする場合:接地線をZCTに「貫通させない(くぐらせない)」

 

です。

覚えておきましょう。

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