1級電気工事施工管理技士 過去問
令和8年度(2026年)
問76 (電気設備の施工 問9)

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問題

1級電気工事施工管理技士試験 令和8年度(2026年) 問76(電気設備の施工 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

地中電線路の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 洞道内のケーブルは、熱伸縮の影響を少なくするため、スネーク敷設の変曲点で拘束した。
  • ケーブルの熱伸縮による金属シースの疲労を防止するため、マンホール内にオフセットを設けた。
  • 傾斜地の管路に敷設されたケーブルの熱伸縮による滑落を防止するため、上端側管路口にプーリングアイを取り付けた。
  • 管路の途中に水平屈曲部があったので、引入張力を小さくするため、屈曲部に近い方のマンホールからケーブルを引き入れた。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、地中電線路におけるケーブルの敷設(布設)工事のルールや、熱伸縮・張力対策に関する正誤を問うものです。 

選択肢をひとつずつ確認していきましょう。

選択肢1. 洞道内のケーブルは、熱伸縮の影響を少なくするため、スネーク敷設の変曲点で拘束した。

洞道(トンネル)などの空間では、通電によるケーブルの熱伸縮を吸収させるために波状(サインカーブ状)に配置する「スネーク布設」を行います。

この際、波の形を崩さずにうまく伸縮を吸収させるため、波の頂点(膨らむ部分)はフリーにして動けるようにし、波と波の中間地点である「変曲点」をクリートなどで拘束(固定)します。 

 

したがって、これは正しい記述であり、この選択肢は不正解です。

選択肢2. ケーブルの熱伸縮による金属シースの疲労を防止するため、マンホール内にオフセットを設けた。

マンホール内では、管路から出てきたケーブルをピンと張らずに、あえて「U字型」や「S字型」にたわませる「オフセット」を設けます。

このたわみがクッションの役割を果たし、ケーブルが熱で伸び縮みした際の金属シース(外被)の疲労や破損を防止します。 

 

したがって、これは正しい記述であり、この選択肢は不正解です。

選択肢3. 傾斜地の管路に敷設されたケーブルの熱伸縮による滑落を防止するため、上端側管路口にプーリングアイを取り付けた。

「プーリングアイ」とは、ケーブルを管路に引き込む際にワイヤと繋ぐための「牽引(引っ張り)用の金具」のことです。

あくまで布設作業用のアイテムであり、滑落防止のための固定具ではありません。

傾斜地での滑落防止には、「ケーブルストッパー」や「ケーブルグリップ」といった専用の拘束装置を取り付ける必要があります。 

 

したがって、これが最も不適当な記述であり、正解です。

選択肢4. 管路の途中に水平屈曲部があったので、引入張力を小さくするため、屈曲部に近い方のマンホールからケーブルを引き入れた。

ケーブルを引っ張る際の張力は、カーブ(屈曲部)を通過した後に摩擦で急激(指数関数的)に増大します。

そのため、張力がまだ小さいうちにカーブを通過させてしまうよう、「屈曲部に近い方のマンホールからケーブルを送り込む(引き入れる)」のが、全体の張力を小さく抑えるための鉄則です。 

 

したがって、これは正しい記述であり、この選択肢は不正解です。

まとめ

地中ケーブル工事の重要用語をまとめると、 

 

・プーリングアイ:引き込み用の牽引金具

・スネーク布設:熱伸縮対策。変曲点を固定し、頂点をフリーにする。 

・オフセット:マンホール内のたわみ。熱伸縮対策。 

・引き入れ方向:屈曲部(カーブ)に近い方から入れる。 

 

です。

覚えておきましょう。

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